海外展開

英語サイトを作っても
問い合わせが来ない

英語の質の問題ではありません。
何を証明していないか、という問題です。

株式会社コホマダ 代表取締役 髙松直弥
鳥取県海外よろずビジネスサポート駐在員

英語版のサイトを作った。翻訳会社にも出した。半年経って、海外からの問い合わせはゼロ。

この相談は本当によく来ます。そして原因は、ほぼ例外なく英語ではありません。

日本語サイトを、そのまま英語にしている

日本企業のサイトは、たいてい「すでに知っている人」向けに書かれています。会社概要、沿革、社長挨拶、事業内容。取引先が確認のために見るなら、これで足ります。

ところが海外の担当者は、あなたの会社を知りません。彼らが最初の30秒で判断しているのは、まったく別のことです。

日本語サイトが答えていること

この会社は何者か

海外の担当者が知りたいこと

この会社と取引して自分が困らないか

翻訳は、答えていない質問を
英語で答えていないだけになります。

海外の担当者が探している四つ

1

輸出の実績があるか

最初に見られます。「どの国に出しているか」が書いてあるだけで、相手の不安は大きく下がります。国名を挙げられないなら、対応可能な地域や輸送条件でも構いません。何も書いていないことが、最も悪い。

2

規格・認証を満たしているか

食品ならHACCPやFSSC、工業製品ならCEやUL、化粧品なら成分の届出。ここが不明な相手には、担当者は上司に説明できません。

持っていないなら「未取得。取得予定あり」と書くほうが、書かないより強い。相手が評価しているのは、取得の有無より、状況を把握しているかどうかです。

3

最小ロットと、おおよその価格帯

「お問い合わせください」しか書いていないサイトは、比較検討の段階で外されます。相手は複数社を並べて見ているので、数字が無い会社は表に入れられないのです。

正確な見積である必要はありません。桁が分かれば十分です。

4

誰が、何語で、どれくらいで返事をするか

問い合わせフォームだけがあって、その先が見えない。これが最後の障壁です。

担当者名と、英語で対応する旨、返答の目安(例:2営業日)を書いておく。それだけで送信のハードルが下がります。

英語そのものについて

完璧な英語は要りません。実際、海外の担当者はネイティブでない英語を読むことに慣れています。

ただし、次の三つは致命傷になります。

機械翻訳のまま放置した文。意味が通らない箇所が一つあると、製品の品質まで疑われます。単位の未変換。坪、匁、号数。相手は換算しません。PDFだけで情報を出すこと。検索に引っかからず、スマートフォンで読めません。

そして、最大の問題

英語サイトは「見つけてもらう」ための道具ではありません。検索してたどり着く人は、ほとんどいません。

実際に機能するのは、こちらから接触した相手が、後から確認しに来るときです。展示会で名刺を渡した相手、メールを送った相手、紹介された相手。その人が社内で説明するために、サイトを見ます。

つまり英語サイトは営業の代わりではなく、営業の裏付けです。この順番を取り違えると、「作ったのに来ない」が起きます。

私の立ち位置について

東京で株式会社コホマダを経営し、日本の県の海外ビジネス支援駐在員という公職を務めています。海外企業の日本参入と、日本企業の海外展開の両方に関わっているため、海外の担当者が日本企業のサイトの何を見て、どこで離脱するかを見ています。

英語サイトを作ったのに反応がない方へ

今のサイトと、狙っている相手を伺えれば、足りていないのがどの情報かを整理してお返しします。

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